肝機能障害のリスク

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肝機能障害を発症するリスクとは何でしょうか?
「沈黙の臓器」と呼ばれ、もし疾患があったとしても自覚症状がほとんどなく気が付きにくい肝機能障害における
リスクのガイドラインのようなものはないのでしょうか?

 

ここでは、肝機能障害のリスクの指標になるとされる2つの基準について触れていこうと思います。

 

メタボリックシンドロームによるリスク

メタボリックシンドローム、いわゆる「内臓脂肪型肥満」体型の人においては、まず肝臓にも余分で過剰な脂肪を獲り込んでいるとみてよいと思います。
近年、メタボリックシンドロームの35〜59歳の中年男性の集団と、メタボリックシンドロームではない35〜59歳の中年男性の集団を対象に7年間におよぶ追跡調査が実施されました。

 

この調査の結果わかったことは、メタボリックシンドロームの中年男性群ではメタボリックシンドロームではない中年男性群の2倍以上、肝機能が低下して壊れていく割合が高いという数値が出ています。

 

すなわち、メタボになると、肝機能障害になるリスクが倍以上に跳ね上がるということになります。

GPT(ALT)値上昇による肝機能障害発症リスク

GPTとは「グルタミン酸ピルビン酸転移酵素」、ALTとは「アラニントランスアミナーゼ」のことで、どちらも同じものであり、肝臓に関する酵素の呼び名です。

 

GPT(ALT)値の大きな特徴として、肝機能が衰えたり低下したりすると、値の数値が上昇する傾向があります。
つまり、健康診断や人間ドックなどの検査で、GPT(ALT)値が高かった場合には、脂肪肝や肝炎といった肝機能障害の疑いが高いのです。
なぜなら、GPT(ALT)のほとんどは肝臓にあり、この酵素は、肝細胞が壊れることによってはじめて血液中に流れ出すからです。
故に、このGPT(ALT)値が高いということは、取りも直さず、その分多くの肝細胞が壊れていっているという証左なのです。
したがって、この酵素の数値が高い場合には「肝臓に何らかの異常がある」と判断できるわけです。

 

このGPT(ALT)値の増加とメタボ(肥満)の相関関係も明らかになっていますので、いずれにしても肝臓にとってメタボは万病の素、リスクの火種と考えて差し支えないでしょう。